2002年春、フジテレビ系で放送された月9ドラマ『空から降る一億の星』は、主演に明石家さんまと木村拓哉、脚本に北川悦吏子という豪華布陣で話題を呼びました。繊細なサスペンスと濃密な人間ドラマ、そして木村拓哉の妖艶な存在感が融合したこの作品は、20年以上経った今でも語り継がれる名作です。
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物語は、女子大生殺人事件をきっかけに交錯する三人の運命を描いていきます。刑事・堂島完三(明石家さんま)、その妹・優子(深津絵里)、そして謎めいた青年・片瀬涼(木村拓哉)。全てがつながったとき、視聴者は深い悲しみに包まれながらも、その構成力に唸らされることになります。
木村拓哉のファッションが“涼”のキャラクターを物語る
『空から降る一億の星』の片瀬涼は、無口でミステリアス、だけどどこか憂いを帯びた青年。その内面を、木村拓哉はスタイリングでも巧みに表現していました。
TMTブラッククラッシュデニム×キャスケット
劇中で木村拓哉が着用していたのは、TMT(トゥルーマンズトーキョー)製のブラッククラッシュデニムシャツ。そして同ブランドのキャスケットも彼のトレードマークに。これらは、TMT公式Instagramでも紹介され、当時の若者を中心に即完売状態となった伝説のアイテムです。
実際に、当時の木村拓哉のファッションは“キャスケット=キムタク”という図式を生んだほど。今見ても色褪せないストリートとモードの絶妙なミックス感は、彼にしか出せない空気でした。
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M&M ジャンプスーツ
さらに注目されたのが、ジャンプスーツ(つなぎ)。ブランドは、木村拓哉本人がプライベートでも愛用するM&M(エムアンドエム)。ドラマ放送後は、オークションやフリマアプリで17万円超えの価格がつくなど、その影響力の大きさを証明しました。
裏話:明石家さんまと木村拓哉の関係性
本作でW主演を果たした木村拓哉と明石家さんま。撮影現場では、さんまさんが台本を読みながら「キム、俺が悪者になってもええから、お前はかっこよく見せろ」と言っていたという逸話があります。その“後輩を立てる姿勢”に木村さんも深く感動し、のちにSMAP×SMAPでそのエピソードを明かしています。
また、当時の脚本家・北川悦吏子氏も「涼という役は木村拓哉にしかできない」と絶賛。静と動を兼ね備えた危うい魅力を、言葉以上に“視線と沈黙”で表現する力に、制作陣は毎回驚かされていたそうです。
主題歌『スマイル』がドラマに与えた魔法
主題歌に起用されたのは、エルヴィス・コステロの「Smile」。チャップリンの名曲でもあるこの楽曲は、物語の余韻を最大限に引き出しました。涼と優子、そして完三の“星のように儚い関係”を象徴するように、最終話のエンディングで静かに流れるこの曲に、涙した視聴者も多かったのではないでしょうか。
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視聴者の心に刺さる、キムタクファッションの“再現力”
「木村拓哉みたいになりたい」。それは当時も今も、男性ファンにとってリアルな憧れです。
この記事では紹介しきれないほど、彼の細部へのこだわりや、“役として”着こなすスタイリングは深く計算されており、それが自然体に見えるのも彼の魅力。
ファッション好きな読者には、TMTキャスケットやM&Mジャンプスーツのリセール情報、類似ブランドも含めた別記事リンクでの紹介もおすすめです。
再び『空から降る一億の星』を観たくなる、そんな気持ちにさせてくれる、ドラマとファッションの“名共演”でした。
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👓 キムタク愛用モデル|Ray-Ban 2140F-901-64

『グランメゾン東京』で木村拓哉さんが着用していたことで人気急上昇のレイバン「2140F-901-64」。アジア仕様のフルフィットモデルで、フレームは定番のブラック。レンズはブルーグレーで、可視光線透過率は約54.8%。屋内ではグリーン系、屋外ではクールなライトブルーグレーに見えるのが魅力。さらに両面研磨の強化ガラスレンズで高級感も◎。