1996年10月11日〜12月13日、TBS系「金曜ドラマ」枠で放送された『協奏曲』は、まさに“濃密な人間ドラマ”の金字塔。脚本は名匠・池端俊策。主演には、田村正和・木村拓哉・宮沢りえという奇跡のキャストが集結しました。
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■ 基本情報
- 放送期間:1996年10月11日〜12月13日(全10話)
- 脚本:池端俊策
- 主題歌:Vanessa Williams「Alfie」
- 出演者:田村正和/木村拓哉/宮沢りえ/石倉三郎/余貴美子
■ あらすじ
ベテラン建築家・海老沢(田村正和)は、名声を得るも次第に表舞台から遠ざかっていた。一方、彼のもとで学ぶ若手建築家・翔(木村拓哉)は、野心を胸に頭角を現しつつある。
そして、二人の間で揺れ動く謎めいた女性・花(宮沢りえ)。三者三様の想いが交錯し、まるで“協奏曲”のように人間模様が絡み合っていく──。
「男のプライド」「仕事と愛」「世代の対立と継承」を軸に、静かに、そして情熱的に描かれるドラマは、観る者の胸を強く打ちます。
■ ファッションにも注目!「キムタク巻き」ブームの発信源

当時、現場で白いタオルを頭に巻いていた木村拓哉さんの姿が話題となり、“キムタク巻き”として一大ブームに。建設業界では当たり前だったスタイルが、彼の影響でファッションとしても注目され、街中でも真似する若者が続出。
- 白タオル×ヘンリーネックTシャツ×デニム
- 無造作ヘア×男らしい土臭さ×洗練
この“無骨だけど洗練された男”の着こなしは、いま見ても時代を超えたかっこよさ。
■ 木村拓哉×田村正和──静かな火花
共演した田村正和さんとは、「対等であろうとしたキムタク」と「静かに受け止める田村正和」の演技が見事に噛み合い、画面に張り詰めた空気をもたらしていました。
撮影現場では二人が交わすセリフの間(ま)や、立ち振る舞い、視線のやり取りにまで神経が行き届いていたと、関係者の談話も残されています。
特に第7話、木村演じる翔が海老沢に本音をぶつけるシーンは、感情のぶつかり合いが圧巻の名演技として今も語り継がれています。
■ 宮沢りえの存在感と「静の情熱」
宮沢りえさん演じる“花”は、強さと儚さを併せ持った女性。視線、仕草、表情だけで語る演技は、むしろ台詞以上の説得力があり、ドラマに静かな緊張感と艶を加えていました。
彼女の存在によって、男たちの感情が引き出されていく──そんな演出の巧みさも『協奏曲』の魅力です。
■ ヴァネッサ・ウィリアムズ「Alfie」の余韻
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主題歌「Alfie」は、劇中の余韻を優しく包み込む名曲。特に最終話、3人がそれぞれの選択をしたあとの静寂とともに流れる「Alfie」は、まさに心に沁みる“締めくくりの音”。
ドラマを観終わったあと、そのメロディをしばらく頭から離れられない…そんな経験をした視聴者も多いはず。
■ まとめ|キムタクファン必見の「静かな傑作」
『協奏曲』は派手さよりも内面に深く切り込んだ、大人のための上質ドラマ。若き木村拓哉の演技はもちろん、“キムタク巻き”など当時のトレンドを作り出したファッションセンスも健在。
美術・脚本・演出・演技…すべてが“調和”して生まれた“協奏曲”。
今だからこそ見返してほしい──そんな作品です。
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